建築コラム

住宅のリノベーションを考える

住んでいる家が古くなった、家族構成が変わったなどの理由で、今住んでいる家をなんとかしたいという人は多いと思います。

その場合、検討すべき選択肢は、
◇家の気になる部分のみリフォーム
◇ 全面的にリノベーション
◇建て替え、住み替えを検討する
このあたりになるかと思いますが、この判断はなかなか難しいですね。

今回は、住宅の「部分リフォーム」「全面リノベーション」「建て替え、住み替え」の判断の参考にして貰いたいことを書いていきます。

住宅のリフォーム、リノベーションについて、私が考える選択のポイントは、「今の家で気になっているポイントはどこか?」という点です。
建ててから長く住んでいる家ですから「水回りが気になる」「何となく家の中が古びてきた」などから「部屋が狭い」「雨漏りがする」など、気になるポイントを挙げていけば、幾つもあるかもしれません。

ここでは、その不満を以下の3つに分類してみて下さい。

一つ目は、「美観に関する不満」
床や壁などの汚れ、外壁のくすみ、キッチンやお風呂の古さが耐えられない、などです。

二つ目は「機能に関する不満」
使い辛いキッチン、断熱性の低い窓サッシ、家族構成が変わって住み辛い間取り、狭いお風呂・・・などです

三つ目は「安全性に関する不満」
雨漏りがする、古い木造で耐震性に不安がある、シロアリや柱の腐りが心配・・・などです。

一つ目の「美観に関する不満」を解決するのであれば、通常のリフォームでも十分対応できます。工事をする会社も、ざっくばらんに相談しやすい、自分と相性の良さそうな担当者のいる会社を選べば、トラブルも少ないのではないでしょうか。

二つ目の「機能に関する不満」を解決する場合、大規模リフォーム、スケルトンリフォームの実績のある施工会社を選んで下さい。工事金額もかなり高くなることが予想されますので、工事業者は慎重に選んで下さい。

三つ目の「安全性に不安がある場合」については、出来れば、構造安全性に言及できる、建築士のいる施工会社あるいは設計事務所に相談して下さい。
この段階になると「建て替えか、構造補強を伴うリノベーションか」という選択肢を検討することになりますので、内装工事業者だけの判断では不安があると思います。
構造安全性を検討出来る建築士に相談することをおすすめします。

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神戸市中央区の建築設計事務所です。
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