建築コラム

失敗する不動産購入、家つくりについて

土地を購入する、家を建てるということは、多くの人にとって、一生のうちでも何度もない、特別なことかと思います。
殆どの人にとって経験があまり無く、高額な商取引になりますから、失敗はしなくない。
そこで、今回は住宅の購入、新築で注意して欲しいポイントを幾つか挙げてみます。
ネガディブなテーマにはなりますが、不動産を購入し、家を建てる上で、かなり重要な点、注意して欲しいポイントですので、是非、参考にして下さい。

【1】地縁、血縁、親戚、知り合いの紹介など、断りにくい相手をパートナーに選んではいけません

家づくりは高い買い物ですから、赤の他人より、地縁、血縁、親戚などの紹介で依頼した方が安心出来るという考え方は、よく理解出来ます。「知り合いの方が、値段面でも有利なんじゃないか」「○○さんの紹介なんだから、安心できる」という考え方もあるでしょう。
しかし、このパターンで問題になるのは、「言いたいことが自由に言えない関係になりがち」ということです。
知り合いだと、お互い遠慮もありますし、お金の話も自由に出来ません。
最悪の場合、関係がこじれても、しょうがなくそのまま家を建てる羽目になった、ということもあります。
家つくりのパートナーには、自由にモノが言える、条件が合わなければ断れる相手を選ぶようにして下さい。


【2】担当者と気が合わない場合

不動産会社やハウスメーカーでは、大抵、最初に案内してくれた人が担当者になります。
その担当者が、何となく気が合わないなあと思っても、簡単には変わりません。
家つくりは時間もかかりますし、お金もかかります。
どこかに不信感のある相手、信頼関係を築けない相手との家つくりは、非常にストレスがかかります。
担当者と気が合わないと思ったときは、積極的に担当者変更を申し出てください。

【3】利害関係の反する人をパートナーにしない

土地の購入、家の建築では、あなたと「利害関係の一致しない相手」を全面的に信頼出来るパートナーとしてはいけません。
これは、たとえば土地や家を購入するとき、売り手側の不動産会社とあなたの関係です。
売り手はなるべく高く買って欲しいし(手数料が高くなる)、あなたになるべく安く買いたいと考えます。
ハウスメーカーの営業も同じで、「なるべく価格の高い家」「なるべく利益率の高い家」を建てて貰うことが大事です。
もっと気をつけて貰いたいのは土地活用、資産運用、相続対策などを提案する不動産投資会社、土地活用会社、銀行などです。
これらの会社とあなたの利害関係は、全く一致するところがありません。

あなたにとって、「利害関係が反しない相談相手」とは、「自分が依頼した」税理士であり、建築士であり、不動産の専門家です。

「利害関係の反する人を相談相手にしないこと」・・・この点、に注意して下さい。

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