登山が趣味という程ではありませんが、山は好きです。
神戸の街は六甲山系に隣接しており、事務所のある山本通りから再度山の登山道入り口まで徒歩10分程度。その気になればすぐにハイキング気分を味わうことが出来ます。
阪神間の住宅地は、こういう場所が多いですね。
標高が低く登山道までのアプローチの便利な六甲山系は、日帰り登山が基本です。
登山客を対象にした山小屋はありません。
しかし、2000m、3000mを超えるような本格的な登山では、山小屋の存在が必須です。
山小屋は登山客を宿泊させるだけでなく、登山道の整備、遭難者の救助など、様々な役割を負っています。
私も様々な山小屋に宿泊させて貰いました。
快適な場所もありました。布団2枚に3人、頭と脚が交互になるように寝て下さい・・・というような混雑も経験しました。
仕事柄、山小屋に宿泊するとき、いつも気になるのは「どうにかして、もっと快適な宿泊場所にならないか」ということです。
疲れ果てて到着する山小屋です。翌日もまた、長い距離を歩きます。少しでも疲れがとれるよう、宿泊先として快適に過ごせるような場所であれば良いなと思います。
山小屋については、いろいろと書籍も読んでみました。
立地、自然環境の困難さだけでなく、国立公園の自然保護など法律の問題、世襲経営などの人材問題、経営資本の問題など、様々な問題がある中で、今の小屋を維持していることも知りました。
それでも、「今より少しでも快適な環境」を提供出来ないか、考えてしまいます。
たとえば、自然環境に負荷を与えない形で快適性を向上させられないか、自然環境が過酷だからこそ、新しい技術アプローチで、安全で耐久性の高い建物は作れないかなど、勝手に想像してしまいます。
私は「山小屋専門の建築士」(そういう人がいるのかどうか知りません)ではありませんが、機会があれば、少しでも安全で快適、環境負荷の低い山小屋作りに携わってみたいと考えております。
山小屋の経営者の方、関係自治体の方がおられましたら、御連絡お待ちしております。