私は鉄筋コンクリート住宅を設計していますし、実際、鉄筋コンクリートで作られた家に10年以上住んでいます。
ここでは、コンクリート住宅について「誤解されているんじゃないか」という点について、書いていきたいと思います。
◇構造と内装は別。内装は自由です
家の構造には在来木造、ツーバイフォー、軽量鉄骨、重量鉄骨、鉄筋コンクリートなど、いろいろありますが、基本的に構造と内装は別です。
いろいろなモデルハウスを見学された方はお気づきかもしれませんが、家の内装をみても、住宅の構造は、まず判りません。
たまに木造で「梁を見せる」家もありますが、インテリアデザインとして、わざと「見せている」ものです。
コンクリート住宅の内装も、自由に選んで頂けます。
自然素材の肌触りが好きな人は、ふんだんに木を使った内装にしますし、天然素材のしっくい壁にすることも出来ます。
内装の仕上げについては、デザインも含めて、自由に選んで頂けます。
◇寒そう、冷たそう・・・全く逆です。
コンクリート住宅は気密性が高く、室温の上下があまりありません。
これは鉄筋コンクリートのマンションに住んでいる方には、実感として判って頂けると思います。
実際、エアコンを選ぶときの「畳数の目安」をみると、木造住宅と鉄筋コンクリートの気密性能の違いがはっきりわかります。
(木造の方がエアコンの効きが悪い)
コンクリートという素材から「冷たそう」と感じるのかもしれませんが、実際には、壁、床、天井に断熱材+内装材+内装仕上げがされていますので、断熱性は非常に高くなっています。
◇高そう
絶対的な価格としては、「格安ハウスメーカー」よりは高くなります。
ただ、「大手ハウスメーカー並」に建てることは可能です。
鉄筋コンクリートの住宅は基本的に「フルオーダーの注文住宅」ですから、値段は設計次第です。
個人的には、施工価格については、地震などの災害に対する「絶対的な安全性」から考えれば、決して高くないと思います。
(壁式鉄筋コンクリート住宅が、日本で倒壊したことはありません)